【日記】2008年5月「さあらぬ日々」

日記

5月25日「さあらぬ日々」

大会前から毎日ほとんど同じ夢を見ていた。部活の夢だ。どこかと練習試合をして、監督がぶちギレて、ぶちギレた監督に俺がぶちギレる夢。いつもこのパターン。

大会が終わってからも、しばらく同じ夢を見た。夢の中でも部活は引退したはずなのに、なぜか部活に出なければいけなくて、毎回何とか部活を休む理由を見つけて監督のところへ行く。すると監督がぶちギレて俺は部活に行くことになってしまう。なんで引退しているのに部活に出なければいけないのか、俺は納得がいかない。少しでも遅れていくために何かやらなければならないことを探す。そして毎回金曜日の夢だから毎回が地獄のようにきつい練習だ。だから5時45分から55分の間くらいに部活に潜り込む。さっきまでぶちギレていたのに監督は妙に上機嫌で、部活は爽やかに終了する。やっぱり部活って楽しいなーと思いながら目が覚める。そして、「あ、そういえばもう部活に行かなくてもいいんだ」と思ってまた寝る。今日もそうだった。

前は監督がぶちギレて、「もうお前らにバスケはやらせない!」とか言い出して、みんなで本気でキックベースをしながらバスケの県大会を目指すという訳の分からない夢もあった。

でもこれはロッキーの撮影じゃないので、3回も4回も部活はできんのよ。

最後の試合の話。1ピリ10点差くらい離して、2ピリで20点差くらい離して、正直思ってたほどじゃなくてがっかりしていた。Cがベンチに帰ってきてすごく声を出して応援しているのに感動した。余裕で勝ったなと思ってハーフタイムにO高校を見ながら、「次はO高か…」と、全員がそんな空気だった。

それは3ピリで1点差。4ピリ。ラスト30秒くらいで血の気が引いていくのを感じた。あと30秒で2年間のすべてが終わるかもしれないと感じて泣きそうだった。そして、負けた。帰りのバスの中で、自分の周りを取り巻く時間がものすごい速さで進んでいるのを感じた。部活は長く感じたけど、最初と最後だけ思い出してみると信じられないくらい早かった。

大会が終わってすぐテスト。思いのほかよく頑張った。

それからは信じられないくらいとっても幸せだ。

アフリカでは俺たちの半分も生きていないような子供に銃を持たせ、彼らに家族や友達や恋人を奪われた人々が毎日おびえ苦しんで生きているというのに。故郷を追われた国民全員がホームレスになっている国もあるというのに、それを世界に伝えようと、第三世界で命を張っている人もいるというのに。

まあ、いろんな人がいるね。

本当に俺は県大会なんてどうでもよかった。一年の時は違ったけど。「県大会に行って動ずるの?」その質問に俺は答えられなかった。本当に県大会に行きたいと思ってるの?わかりません。勝つ気あるの?わかりません。バスケは好き?嫌いじゃないです。お前は一体何がしたいの?ダンクがしたいです。そいつぁすげえや。

木曜日にやってたレイカーズ対スパーズ。レイカーズの逆転勝ち。コービー前半2点、後半25点。とっても面白かった。久しぶりにバスケの楽しさがちゃんとわかった気がする。

最後に、バスケ部に入っていろんなことがあった。MがF高校に受かってたら、俺は間違いなくバスケ部には入っていなかっただろう。Mが馬鹿でよかった。一年の最初の頃、まだバスケ部に入ろうか迷っていた時、バスケ部の部活紹介が面白くて部活見学に行った。見学に言ったら名前を書かされ、入るしかない感じになった。みんなあの頃は早くレギュラーになりたくて張り切ってたな。大会もめちゃくちゃ声を出して応援した。それが楽しかった。ドッチボールしたり野球したりして、先輩がすごく面白くて、だから文化祭も楽しめて、合宿も面白かった。確かみんなでぱいぱんとスフィンクスとウルトラジャーニーの話をした。地区大会ベスト4になった時は半端なくテンションが上がったしうれしかった。それからだんだん反乱軍ができ始め、さぼるやつが増えてきた。体育館の2回に秘密基地まで作って、職員会で問題になったりもしたな。内蔵機能停止事件もあった。全部なかったことにしやがって、あれはウケた。よくKと脱走してたな。そしたら先輩もサボってたとか。M高戦で監督がやたら静かになった事件とか。年明けにサボってたやつらがだんだん退部し出した。JRも辞めるとか言い出すから、俺はそれをすごく引き留めた覚えがある。夏休みもほとんど部活行かねえよなんて話をして、あの時期は監督がおかしなことを言って全員のモチベーションが下がってたな。

8月の大会で2位になって、Y高とか超弱そうだけど楽勝でしょ?って言ってたら負けちゃって。それをあいつら全部先輩のせいにして。それから俺の記憶は途切れ途切れだ。主力選手が出てないO高校に2点差で負け、全国大会をF高と一緒に見に行って、俺はしばらくお休み。

4月の大会で2位、監督がぶちギレ、すぐに復活。大会前、ひどかったな。監督が負け宣言。最後の最後でついにさじを投げた。前日までぶちギレてたな。最後の部活は爽やかに締めくくった。

大会一日目、勝った。大会二日目、F高は強豪校に勝って、俺たちは負けた。

前半内容濃いけど、後半はスカスカだ。最後にこれだけ言わせてくれ。

なんだかんだいろいろあったな。でもまぁ、楽しかったよね。ありがとなー。僕から以上。

おわり

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この記事を書いた人

平成生まれのアラウンド・サーティーです。30歳を迎えるにあたって何かを変えなければという焦りからブログをはじめました。このブログを通じてこれまでの経験や学びを整理し、自己理解を深めたいと思っています。お気軽にコメントいただけますと励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

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