クネビンフレームワークは、その人が直面している状況を整理するために使える。
- やるべきことが分かっているけど決断できない(単純=Simple)
- どの選択肢が一番いいかを判断できない(面倒=Complicated)
- 予測できないことだから決断できない(複雑=Complex)
- 答えが無いから決断できない(混沌=Chaotic)
1)やるべきことが分かっているけど決断できない(単純=Simple)
やりたいこと、やるべきこと、したいこと、しなければならないことが明確な状態である。例は以下の通り。
- 今日の筋トレ、やるかやらないか
- 夫婦喧嘩の後、妻に謝るか否か
- 部下のミスを指摘するか、黙ってフォローするか
議論の余地がないくらい状況が明確であるにも関わらず実行に移せないのは「怠慢による先送り」である。
やるか?やらないか?の明確なルールを作っておくとよい。例に沿ってルールを作るとしたら以下の通り。
- 雨が降った時、帰宅が22時を過ぎたら筋トレは休んでいい
- 明らかに相手の責任である場合をのぞき、12時間以内に謝る
- 部下が自分のミスに気がついている場合は指摘する
など。
2)どの選択肢が一番いいかを判断できない(面倒=Complicated)
日常的に最も多く遭遇する決断の状況がこちら。
- どうずれば新規プロジェクトがうまくいくか?
- 引っ越しの際の引っ越し業者はどこが一番お得なのか?
- 結婚したいけどパートナーが見つからない、どうするべきか?
どの洗濯も、メリット・デメリットに若干の違いがあり、決定打にかけている状態。
3)予測できないことだから決断できない(複雑=Complex)
判断のベースとなるはずの因果関係が安定せず、変化する可能性が高い状況。
理想的な解が見えているものの、どうすればその結果が得られるのかがわからない状況。
4)答えが無いから決断できない(混沌=Chaotic)
原因と結果の因果関係もよくわからず、最適な答えもない状況が「混沌」
決断のルールがあれば、最高の決断ができる。
『1)単純=Simple』以外の状況に明確な解決策がないのはなぜか?
それは『2)面倒、3)複雑、4)混沌』は、まだ解決策を設定すべき前段階にある状況だからです。
よりよい判断を下すためにはこれらの状況を『1つ前』の状況へと変化させる必要があります。
- 2)面倒⇒1)単純
- 3)複雑⇒2)面倒
- 4)混沌⇒3)複雑
といったように。
どうすればいいのか見当もつかない状況の「混沌」を、試行錯誤によって「複雑」に移動させ、暫定対応や仮決定で蓄積した学びによって「面倒」に移動させる。
状況が「面倒」に変化したら、あとはルールを設定して「
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