簡単に成功失敗というが、何をもって成功とするのか、何をもって失敗とするのかは、各々の捉え方次第だ。成功談と失敗談のカテゴリー定義を明確にしようと思う。
【成功談】とは
一般に成功とは
1)計画などがうまくいき、目的が達成されること
Weblio辞書出典
2)相当な地位や財産を得ること
3)功を積むこと
と定義されている。
1)は成功という言葉が示す最も明確な定義だ。「計画通りに進むこと」と「目的を達成すること」。成功という言葉をどの言語に翻訳しても、おそらくこの定義は含まれているように思える。
2)は、1)に関わらず、一般的に「平普通では得られない何か有益なものを手に入れたこと」という意味で用いられる。それは金銭であったり、社会的地位であったり、名声であったりする。要約すると「財産を築いたこと」と言えそうであるが、「知識」や「経験」や「友人」などの財産はここには含まれない。人並みはずれた豊富な知識と経験を持ち、強い絆で結ばれた友人が多くいることは紛れもなくその人の財産であるが、「成功した」とは一般的に言われない。もっとわかりやすく「利益があること」を得なければ、2)の成功を手に入れたとは言えない。
3)の「功」とは、「労力を費やして成し遂げた結果」とある。つまり努力して手に入れたものを積み上げること。ここには②に入らなかった「知識」や「経験」という財産が含まれると考えられる。
1)、2)、3)を自分なりに、このブログ内の定義としてまとめると
成功とは「目的を達成すること、あるいは財産を得ること」である。
【失敗談】とは
一般に失敗とは
やり損なうこと。目的を達成できないこと。予期した効果を上げられないこと。
Weblio辞書出典
とある。
失敗と成功の対義語であり、つまりは「成功しないこと」と言えるかもしれない。しかし成功しなかったが、何か効果を得られた場合や、思わぬ収穫があった際にはこの表現は誤りであるため「失敗=成功しないこと」とは言えない。成功と失敗の中間に、成功でも失敗でもない何かが存在するか、あるいは部分的な成功と、部分的な失敗によって結果が成り立つ例もありえるということだ。
失敗を定義することは難しい。それは成功を定義する際にも同じことがいえるのだが、一件失敗したと思えることが、実は成功の入り口だったり、逆に成功したと思ったことで、失敗への道へ突き進んでしまうこともある。
「塞翁が馬」という中国のことわざがある。飼っていた馬が逃げ出したと言って落胆していたら、その馬が駿馬を連れて戻ってきたり、息子がその馬から落馬して怪我をしたと言って悲しんでいたら、そのおかげで戦争に行かずに命拾いしたという話だ。人生の禍福(幸不幸)は予想できないという意味で使われる。
その後息子は戦争を逃れたことで村人から非難されるかもしれないし、駿馬が馬小屋を壊して逃げ出してしまうかもしれない。つまり幸不幸、成功と失敗を語るには、意図的に時間を分断して、結果を暫定的に評価しなければならない。
その評価の基準となるのが「目的への貢献度」であったり、「得た財産の量や質」であったりするのだ。目的への貢献度や得た財産の量や質で結果を暫定的に評価したとき、それが期待値を下回れば、「失敗」ということができる。よってこのブログにおいて
失敗とは「期待した結果を、予想した期限までに得られなかったこと」とする。
上記の成功と失敗の定義のもとに、「目的」や「財産」や「期待した結果」や「期限」を、明確に示した記事を執筆する必要がある。
以上
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