「やるべき事」とは何か?
「やるべき事」とは何か? 思えば私はこの問いを、もう十数年間ことあるごとに考え続けている。それは自分の認識している「やるべき事」と「やりたい事」がいつも整合しないからだ。今後のキャリアを考える中で「やるべき事」とは何か? についての考えを整理したメモが見つかったので、ここに残しておく。
「やるべき事」の定義
私は考察の中で、「やるべき事」を「①時間的制約、②経済的制約、③能力的制約、④物理的制約の中で、⑤周囲の期待値と⑥本人の願望に貢献する最も効率的な手段」と定義した。
①時間的制約
それにはどれくらい時間がかかるのか?今使える時間はどれくらいあるのか?その制約の下、今それに割くべき時間は何時間か?
②経済的制約
それにはどれくらいお金がかかるのか?今使えるお金はどれくらいあるのか?その制約の下、今それに割くべきお金はいくらか?
③技能的制約
それにはどんな技能が必要か?今持っている技能との差はどれくらいあるのか?その制約の下、今それに使える技能はなにか?
④物理的制約
それはどこでやるのか?今選べる選択肢はなにか?その制約の下、今それをどこでやるべきか?
⑤私にとっての周囲とは?
1)妻と娘→その期待値は?
- 子育てをちゃんとしてほしい
- 大きな家に住みたい
- 月30万円必要
2)父親母親祖母→その期待値は?
- 地元に帰ってきて欲しい
- 事務所を継いでほしい
⑥私の願望
1.文章を書くことで自分を理解したい
2.自己理解の上で以下願望を再設定したい
×どうせ書くなら人を呼びたい(副次的願望であり主目的ではないので除外)
×人を呼ぶならお金を発生させたい(副次的願望であり主目的ではないので除外)
×そのお金で大きな家に住みたい(副次的願望であり主目的ではないので除外)
3.子育てをちゃんとしたい(上記1)-1と整合)
4.大きな家に住みたい(上記1)-2と整合)
5.月30万はほしい(上記1)-3と整合)
6.地元で子育てがしたい(上記2)-1と整合)
(前は大手コンサルで力試しがしたかった)
(前はしがらみのマイナスがデカかった)
7.できれば事務所を継ぎたい(上記2)-2と整合)
8.海外に行きたい
9.経理会計をやりたくない
10.自己研鑽の時間がほしい
上記から導く「やるべきこと」
- 簿記1級の勉強(地元への足がかりとする)
- 父親とのコミュニケーション(帰る意向を伝える)
それについて私はどう思うか?
やっぱりそうなるのかぁ…というネガティブな感情が私の率直な思いである。やるべきことは分かった、周囲がそれを望んでいることも、私自身、そうなってくれたらいいなと思う気持ちはある。だがこうも「やるべき事」について乗り気になれないのは何故だろう? それは結局「やるべき事」が「やりたい事」と整合していないからだ。いや、部分的に整合しているから「やるべき事」のように見えるだけで、全体として整合していないと考える方がより正確かもしれない。いずれにせよ、この議論はもう何回もやった、何年も同じ問いを自問した。そしていつも感じる違和感の正体、それは、
全然わくわくしない
これに尽きる。私の選択にはいつも「わくわく」がないのだ。そうやって歳をとり、気がつけば30歳、わくわくした選択をしてこなかったのだから、人生にわくわくできるはずもない。必要なのは上記の考察に「わくわく(情熱)」というフィルターを一枚かませることだ。加えていうならそこに「得意」と「好き」も加えることだ。
もう一度しっかり考えよう。
やるべき事のメリット・デメリット整理
会計士(目標3月~5月)
メリット
安定
高収入
社会的地位、信用
目標達成
実家に帰れる
デメリット
×長時間勉強
×長時間労働
×適性なし
×やりがいなし
×わくわくなし
日商簿記一級(目標2月~6月)
メリット
市場価値向上
専門性向上
目標達成
デメリット
×長時間勉強
×適性なし
×わくわくなし
英語の勉強 (目標12月~3月)
メリット
体系的理解の基礎
市場価値向上
趣味向上
デメリット
なし(じゃあやれ)
コンサルへの転職(目標3月~8月)
メリット
高収入
社会的地位、信用
目標達成
市場価値向上
デメリット
×長時間労働
×適性なし
全く別の転職
メリット
幸福
偽りのない生活
精神的疲労
わくわく
デメリット
×低収入
×社会的地位、信用
終わり
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