【日記】2009年9月「映画を見に行った」

日記
2009/05/30 13:04

MとYと映画を見に行った。Mは髪が伸びて大変なことになっててYはもっと大変なことになってた。来月から休学だそうだ。映画はたいしたことはなかった。見終わってから一服して飯でも食いに行こうということになった。ココスに車を止めてタバコを買いにコンビニまで歩いた。飯を食いながらタバコを何本か吸うとYはもう気持ち悪くなっていた。しばらく将来の話や彼女の話をした後、相対性理論やキリンジを聞きながら地元に帰った。Mがとうとう幽霊を見たといって珍しく自分から怖い話を始めた。だからとりあえず西原橋に行ったがやっぱり何もでなかった。それからYがAちゃんと飲みに行くというので緑中の上のセブンまで行った。しばらく話しているとZから連絡があった事に気づいた。すぐに連絡すると今Tと一緒にいて、今から俺を捜しにM市に行くところだと言っていた。セブンにいるというとすぐに迎えにきた。YはAちゃんと行ってしまって俺とMはしばらくZたちと話をしていた。Mを家まで送っていって俺達はガストに行った。ガストにはカレーとナスがいて頭の悪そうな二人の女とトランプをしていた。俺たちは隣の席に座り適当に会話を交わした後、それぞれの世界へ戻っていった。たわいもない会話をした後、次の日川へ行く事を約束して俺たちは帰った。

翌日、約束の12時になってもZとは連絡が取れず、1時ごろTとD君と川へ行く事にした。迎えにきたTから連絡がきて、家の外に出るとそこにはSさんがいて驚いた。D君のジムニーで隣町へ向かった。しばらくするとZとも連絡がとれて少し遅れて川へやってきた。橋の上は思ったよりも高く、久しぶりに高いところから飛ぶことに恐怖を覚えた。日が山の陰に隠れてしまうとあたりは急に暗くなってきた。温泉に行こうということでZがタオルを買ってくれた。温泉代も全部Zが出してくれた。

Jからメールがきていて、一緒にカラオケに行こうということになった。Tは車の中で寝ていたのでうちまで送っていった。Jからメールがかえって来るまでY駅の前の自動販売機でジュースを買って一服した。地元は地元で相も変わらずくだらない問題が多く、誰がボコっただのボコられただのという話を聞かされた。Aちゃんのうちに少し早めに行って寝ているとJがやってきた。こんなに声太かったっけとか思いながらカラオケへ向かった。Jは太ったという話を聞いていたが中学のころとかわらず可愛かったし歌もうまかったし、竹内結子に似ていた。マスパペを歌うといつものように喉はばっちりつぶれ、しっとり歌っているとだんだん眠くなってきた。エイリアンズやあおぞらが歌えてよかった。とりあえずテンテン君で締めた。カラオケ代はまたZが全額支払った。

今度は俺が運転してココスへむかった。しばらくあの人は今どうしてるとかしてないとかいう話をしてからJの話になった。この人は高校の時から白馬がどうしたとかいうおかしな事を言い始めたとZから聞いていたが、思っていたよりもずっと規模のでかいもので驚いた。彼女には彼女のルールがあって、それに忠実に生きているみたいだった。しばらく前の自分を見ているみたいですごく複雑な気分になった。よくよく考えると今まで彼女とここまで話したことはなかったし、彼女の顔をここまでよく見たことはなかった。だから見れば見るほど不思議な気持ちになった。この人はいったい誰で、なぜ俺とZはこの人の事を知っていて、なぜ共通の話題をもって今ここにいるんだろうと思った。過去に深く関わることのなかった友達や知り合いを凝視したり、長い間話をしたりするといつもこんな感覚に陥る。ここでもZが全部代金を支払った。俺は昨日から一度も金を払っていない。Zに千円渡すと申し訳なさそうに受け取った。JがM市まで送ってってーと言った。もう少し話してみたいと思って足役を引き受けた。Aちゃんのうちから歩いて俺のうちへ向かった。彼女にiPodを渡したが、結局一度も音楽をかけることはなかった。高速に乗りYの話をした。JはYはつくられてるといっていた。俺から見た彼女は自分を自分の理想に近づけようと絶え間ない努力をしているように思えた。俺が一度やつにひどくがっかりした事を思い出した。高一の時Sのうちに久しぶりにみんなで遊びに行った。その時やつはJとT君がやってるホームページにひどく嫉妬し、完全に自分を見失っていた。高校に入ってから久しぶりに会って、今俺がお前と話したいのはそんな事じゃないと少し腹がたった。その辺の奴と変わらないつまらない奴に思えた。それでも俺の中であいつのポジションは変わることはなかった。だがそのころから自分の中に底知れない孤独が見えるようになった。俺にはいい友達が沢山いるけど、自分を本当に理解してくれてる人はいないんじゃないかと思った。自分で自分のこともよくわかってないくせに図々しいが、俺のすべてを理解してくれる人がいたらどんなに幸せだろうかといつも想像していた。流れ星とかにお願いしてしまうくらい、いつかそんな人が現れてくれたらと思っていた。ひょっとしたらこの子の好奇心で、その願いを叶えられるんじゃないかと一瞬思った。俺にここまでハマってくれる人はもう絶対に現れないという不安からくるただの甘えかもしれない。コンビニの駐車場で夜が明けるまで話をしてから彼女を家まで送り届け、コンビニでヤンマガを読んで、サービスエリアでしばらく寝てから家に帰った。

うちに帰って寝てしまうと、起きた頃には外は暗くなっていた。K先輩からメールがきていて、是非一緒にやらせて下さいと返事をしておいた。もう一度寝ようと思ったが、俺の脳は本当に単純で、もうJのことしか考えられなくなっていた。俺の中でJのイメージはずっと同学年男子のアイドルで、自分とは縁がない違う世界の人間だと思っていた。話した事もないのに名前だけはやたら聞いたし、初めてあった時から可愛い子だなと思っていた。そんな違う世界で生きてきたと思っていた人にずっと見られていたと思うととても不思議な気分だったし、素直にうれしかった。見方によっては変態と呼ぶことのできる、一見無条件に見えて実は自分の中のルールでがちがちに固められた条件付きの人並み外れた好意を、俺に抱いていてくれるような人がこの世にいたんだ。自分と同じくらい自分の事が好きで、俺が俺の好きなところをこんなに理解してくれている人がいたということに感動した。そんな気持ちが、もしこの人を逃したら…という不安と、もしかしたらこの人が…という期待をふくらませていた。このまま勝手に突き進めば彼女を本気で好きになることはとても簡単だったが、今は一歩引いて、今ある可能性を楽しむことにした。Jにメールを送るとUさんから電話がかかってきた。明日はいけないということを伝えるとなぜか、またあの不思議な感覚に陥った。この子はいったい誰だろう…、そしてすごく悲しくなった。横になりながらまだ育ちきることのない月を見ていた。あの子に嘘をついたのは初めてかもしれない。そしてついに俺以外の人間にこの日記を見せることを決めた。

次の日、昼まで寝ていた俺はKからのメールを待っていた。漫画版ファウストと銀河鉄道の夜を読んで昼飯っぽい朝飯を食べた。テレビでうた魂という映画がやっていて特に他に見たい物もなかったので食べながら見ていた。普通に楽しめた。それからパソコンでカイジを見ていると六時ごろYから電話があった。その一時間後に奴は家にきてMに連絡をとった。しばらくうだうだした後Mの希望で焼き肉に行った。久しぶりに焼き肉を食った。

Jの話で盛り上がっているとMが突然別れたと言い出した。俺は中学の頃に、こいつらが別れたら爆笑してやろうと心に決めていたがあまりの不意打ちに俺たちは言葉がでなかった。なぜか自分にとっての不幸を宣告されたような気がして血の気が引いた。とりあえず笑っておいた。Mの方はというとあまり応えていないようで、一人だけ涼しい顔をしていた。よりを戻すなら今の内だとか、足掻けるとこまで足掻いとけと言ったが「ん~ そいつぁすげぇや」て感じで飛ばしてくれてた。KZも呼ぼうといって俺が連絡を取ったが、あいつは今N市で研修を受けているところだった。就職組は本当に大変だ。酔いもだんだん回ってきて全員がいろんな事を暴露し始めた。女の話をしていたら一緒に寝てるのに何もしない奴はおかしいみたいな話になった。俺も完全否定できる口ではないが、そんな自分に自信を持っていた。しばらく話しているとM中女バスと男バスで今度ってか明日にでも飲み会をしようってことで俺がY子さんに連絡を取った。とりあえずB以外のメンバー招集しといて~といったらのりのりで対応してくれた。それからノリでNさんにもメールをしておいた。気づくともう客は俺たちだけになっていて、ラストオーダーに日本酒とワインを頼むとMはもう完全につぶれていた。

Uさんから電話がかかってきて、何故か今更になってこの前会った時のことを謝られた。あの時俺は長時間の運転で確かにかなりいらいらしていたし、あの子も訳のわからない事を言っていたので冷たくしてしまったが、そんなことより自分がまだこれくらいの事で人に当たってしまうような人間だったんだということに俺は勝手に腹を立てていた。だから大人げなかったと謝っておいた。日本人は本当に謝るのが大好きだなと思った。MとYが代われ代われとうるさいので代わってやった。車は置いて歩いて帰ることにした。YはUさんに明日二人で会おうとか気持ち悪い事を言い出した。だから俺とMで徹底的にYの悪口を言ってそれを阻止した。電話を切った後でもう一度メールで彼女がやばいから会ってくれるなと伝えておいた。高校によっていこうといって部室で少し休んで、MがYの暴走を彼女にチクろうといって鈴木さんに電話し始めた。なんかそんなこと言ったら死んじゃうけどどうする的な事を言われたと言っていた。あいつもやりたい放題だなと思った。幽霊に会いたいからM小学校に行くことになった。星がきれいだった。すばるはもう俺の肉眼では完全に見えなくなっていた。道具を使わなければ物の本当の美しさがわからないというのは悲しいことだった。眠気が限界にきてMにいろいろ頼んだがやっぱりだめだった。Mを家まで送っていく途中にYが俺のとってもハズい写真を持ってるといいだした。なぜかRさんの写メを見せられたがなんだか大したことはなかった、といったら失礼だが。やっぱり俺はルーギャーが嫌いだなと思った。Yの言っていた写真は小学校のころのミチと写っている物だった。良くこんな物まだ残ってるな、しかも何でこいつがこんなもんもってんだとか思ったがどうせ教えてくれないから聞くのがめんどうだった。Mんちの前まで行くとまたあのバカ犬が吠えだした。タクシーを呼んで家に帰った。タクシーのラジオで尾崎紀世彦のまた逢う日までを聞いているとすごく気分がよくなった。タクシーを降りると、ここにつくまで何考えてた?とYに聞かれた。YはMの話が頭を離れないらしい。俺はBとは全然話した事ないしどんな奴なのか良く知らないが、Yはそれを知ってるだけに混乱していた。何年続いたって別れる奴は別れるのだ。ただMの結婚式で女バスに会えるのを楽しみにしていた俺たちには悲しい事だった。

朝起きるとYはバスでM市に行くとかいって電話で時間を確認しだした。何しにいくのかと聞くと、Uさんに会いに行くとかいってトチ狂ったことを言っていた。

誰かに見られると思うともうそれは俺のためだけのものではなく、誰かに見せるための物になってしまった。俺は最近おかしくなってないかと考えたが、自分ではわからなかった。

以上

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この記事を書いた人

平成生まれのアラウンド・サーティーです。30歳を迎えるにあたって何かを変えなければという焦りからブログをはじめました。このブログを通じてこれまでの経験や学びを整理し、自己理解を深めたいと思っています。お気軽にコメントいただけますと励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

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