【学習】哲学に関連する学問、理論、主義のまとめ

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哲学に関連する学問

形而上学とは?

「形のないもの(心、精神、自由、神)」について考える学問。アリストテレスが創った哲学の一分野。

スコラ哲学とは?

中世ヨーロッパで確立された学問の技法。「テキスト」を批判的に読み解き、矛盾点や論点に対して議論を行い、論理的思考により答えを見出す教育スタイル。

現象学とは?

ヘーゲルの弁証法的現象学:「主観的意識から現象の背後にある絶対精神を把握する哲学の手引き」
フッサールの超越論的現象学:「認識論的批判に無関心な、存在(=「超越」)を自明なものとして捉える「自然的態度」を保留にした状態で、存在と「意識」との関係及び、それぞれの意味が純粋経験=志向的体験から反省的に問われる学問」
フッサールの発生的現象学:「意識的な領域を問う学問」
ハイデガーの解釈学的現象学:「存在者の存在を、存在の明るみに出す、解釈的な方法」

大陸哲学とは?

ドイツ、フランスを中心とするヨーロッパの19世紀以降に主流となった哲学のこと。分析哲学と比較される。

分析哲学とは?

イギリス、アメリカを中心とする英語圏での19世紀後半から主流となった哲学のこと。大陸哲学と比較される。

政治哲学とは?

政治を哲学的に研究する学問。政治問題の根本を明らかにし、全体の包括的な枠組みを示すための取り組み。

自然哲学とは?

自然現象についての学問の総称。また自然を総合的、統一的に理解するための形而上学。現在では「自然科学」と同義で使用されるが、本来は自然科学よりもより広義。

修辞学とは?

弁論や叙述の技術を研究する学問。弁論術、説得術、 雄弁術、 レトリックも同義。基本的には演説の技術で、いかに聴衆を納得させるかを目的とする政治的なもの。聴衆の心理操作が重要視され、演説をより魅力的に見せるための身ぶりや発声法なども重視される。 欧州古代・中世で教養の中核を成していた。

哲学に関連する理論

認識論とは?

認識・知識・真理の性質・起源・範囲について考察する哲学の一部門。心理学の派生元となる学問。脳科学の発展により議論の範囲が変化しつつある。形而上学、存在論と並び哲学の主要分野。

存在論とは?

認識論と並ぶ哲学の一部門。存在者を存在させる「存在」なるものの意味や根本規定について取り組むもの。認識の成立根拠と普遍妥当性を論ずることが存在論である。

唯物論とは?

観念、精神、心は物質からできているという考え方。観念論の対義語。マテリアリズム。

観念論とは?

認識論の一部で、物事の存在とあり方は、その物事の観念によって規定されるという考え方。唯物論の対義語。イデアリズム。

弁証法的唯物論とは?

人間の心・精神・魂は脳・脊髄・心臓などの活動から生まれるものであるとする考え方。ヘーゲルの観念論による弁証法での「観念」の優位性を、唯物論による「物質」の優位性に反転させたことが由来。

決定論とは?

あらゆる事象・出来事は、それに先行する事象・出来事によって決定しているという考え方。したがって先行する事象・出来事をコンロトールすれば結果としての事象・出来事を意図的に操ることができるため、運命論とは異なる。

イギリス経験論とは?

人間のすべての知識は経験に由来し、経験を通じて様々な観念・概念を獲得する、という考え方。英国を中心とした経験主義と、欧州を中心とした理性主義(合理主義、大陸合理論)を区別するために生まれた名称。現代哲学の認識論における一派。

大陸合理論とは?

人間は生得的に理性を与えられ、基本的な観念・概念の一部、もしくはそれを獲得する能力をもつ、という考え方。ロック、ヒュームらによるイギリス経験論との対比として、ヨーロッパ大陸側の傾向として生まれた名称。大陸合理主義とも表記される。 現代哲学の認識論における一派。

ドイツ観念論とは?

神(絶対者)と呼ばれる観念的な原理を、自己的に展開させることで、世界および人間を捉える尺度とする考え方。 主にイマヌエル・カントの批判哲学(超越論的観念論)を起点とし、カントが認識理性の対象ではないとした神(物自体)がもっとも重要な主題であり、知の対象とされる。19世紀後半からの哲学史研究のなかで生じた名称。

哲学に関連する主義

実証主義とは?

経験的事実に基づいて理論や仮説、命題を検証し、超越的なものの存在を否定しようとする考え方

構造主義とは?

研究対象の構成要素を分解し、要素間の関係性である「構造」を整理統合することで、研究対象を理解しようとする手法。また社会には目に見えない「構造(システム)」が存在し、構造が人間の判断や行動に強い影響(支配)を与えているという考え方。

ポスト構造主義とは?

静的な構造のみを対象として説明することに対する批判から、構造主義に「構造」の生成過程や変動の可能性に注目する視点を取り入れた手法、考え方。ポストモダニズムの下位概念として含まれる。

自由主義とは?

自由と平等な権利に基づく政治的、道徳的哲学。リベラリズム。

実存主義とは?

現実存在(人間、動物、物事)が、本質存在(意味、役割)に先立つという考え方。私は夫である前に一人の人間であるということ。したがって、意味や役割は自身で決定できるということ。

マルクス主義とは?

資本を社会の共有財産とし、労働者が資本増殖のために生活するという悲惨な賃労働を廃止し、階級のない協同社会を実現すること。社会主義、共産主義。

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この記事を書いた人

平成生まれのアラウンド・サーティーです。30歳を迎えるにあたって何かを変えなければという焦りからブログをはじめました。このブログを通じてこれまでの経験や学びを整理し、自己理解を深めたいと思っています。お気軽にコメントいただけますと励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

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