私は基本的にポジティブなので、人生に絶望することはほとんどない。だが時々、どうしようもない無力感に襲われて人生に絶望しそうになる。具体的には「このままサラリーマンを一生続けるしかないのだ」という思考に取り付かれた時、私は人生に絶望する。これは本当に辛い。顔を覆って泣き出したくなる。
私はどのような思考に陥った時に人生に絶望してしまうのか、それを防ぐ方法はないのか、毎日を楽しく過ごすにはどのように考え行動すればよいのか、まとめておく。
【目的】毎日をハッピーに生きる
私の人生の目的は、残念ながらまだ定まっていない。はっきりしていることは、私は生き物の根本的な行動規範たる「より良く生きる」を忠実に、自己の人生における効用の最大化を目指して生きている。時にそれはバイクに乗ることだったり、温泉に浸かることだったり、ライブに行くことだったり、家族との時間を大切にすることだったりする。しかし私が人生に絶望する時、嫌というほど感じるのは、私の人生における効用の最大値が、私の望むレベルに到達できないのではないかという焦りである。なぜそのようなトラップが定期的に(このところ1ヶ月に一回程度)発動するのか、人生の効用における期待値と現状を再確認してみる。
【結果】それでも絶望は訪れる
現状:人生絶望トラップ発動条件
①仕事に意味を見いだせない
②仕事がつまらない、働くのが辛い
③それでもやるしかないと思い込む
④この生活を続けるしかないと思い込む
⑤自分の夢が叶わないと思い込む
⑥自分の目的は達成されないと思い込む
⑦自分は生きたいようには生きられないと思い込む
→人生に絶望する
期待値:私が望む最大の効用
①家族の幸せ
②多くの成功と失敗
③自己実現能力の会得
④やりがいのある仕事を見つける
⑤財産の構築
⑥深い自己理解
⑦人生の目的を見つけ行動する
⑧やりきったと言える達成感
→私のMAX人生
【敗因】前提条件の洗い出し
人生に絶望するためにはどのような前提が必要か、逆にいえばどのような前提を忘れてしまった時に私は人生に絶望するのか。私のMAX人生の前提条件は何かを洗い出す。
絶望の前提
①,②仕事に意味を見いだせず辛い
今の仕事はつまらない。まずもって私には経理会計税務という世界が本当に肌に合わない。こんなものは人間のやるべき労働ではない。こんなことを続けていたら、私は完全にスポイルされてしまう。早めに抜け出すことが必要だ。
③それでもやるしかないと思い込む
私の職場は私を除いて、皆優秀な人間ばかりだ。旧帝国大学(東大京大阪大一橋…)か有名私立卒業の高学歴しかいない。そんな勉強ができて仕事ができる彼らの多くが、出世競争に敗れ腐っていく。彼らも私と同じ年の頃は、大きな夢や目標をもって仕事に打ち込んでいた事だろう。しかしどこかで「自分はここまでか」と悟り、いつしか走ることを止めてしまう。そんな死んだ顔をした中年が私の職場にはうようよいる。
そんな彼らに成し遂げられなかった人生の夢を、私が叶えることができるのか?そう考えると途端に自信がなくなる。やはり夢を実現出来るのは限られた人間だけなんだ、自分も一生サラリーマンとして意味の見いだせない仕事を続けるしかないのだという思考に捕らわれてしまう。
ここで明確にしておきたいのは、勉強ができることと仕事ができることがそれぞれ別の能力と適性を必要とするのと同じように、仕事ができることと自己実現できることは別の能力と適性が必要であるということ。勉強ができなくても夢を叶えられる人は当然いるし、仕事ができなくても自分が生きたいように生きられる人はいる。その逆も然り。すべての能力を画一的に捉えてはいけない。仕事ができる彼らの多くが競争に敗れ夢を掴めなかったとしても、それが私の自己実現を阻むことにはならない。むしろそうした彼らの失敗を今学び、彼らと同じ道を辿らない努力こそ、自己実現の第一歩となる。職場で学ぶべきことはまだまだ沢山あるということだ。
⑤,⑥,⑦自己実現が不可能だと思い込む
優秀な人材を揃えた大企業の中では、自分という人間が本当にちっぽけに感じてしまうことがある。ここでの戦いを強いられたら、出世競争に立ち向かうことすら諦めてしまいそうになる。彼らは自分が所属する組織が大企業であるが故に、その大きな恩恵を捨てることを何よりも恐れている。だから否応なくここに一生を捧げるのだ。仕事に意味が見いだせなくても、上司の頭がおかしくても、同僚が全く働かなくても、どんなに残業が多くても、ここでの安定と「大企業」という肩書きを捨てられない。そして競争に敗れ、走ることを止め、流れることを止め、自己肯定のために考えることを止め、腐っていく。
私はそうはならない。私が求めているものは安定でも「大企業」という肩書きでもないからだ。いつでも捨てられる。同じ轍は踏まない。
MAX人生の前提
①家族の幸せ
言うまでもなく大前提となるのが「死なないこと」だ。冒険投資家という珍しい肩書きを持つことで有名なジム・ロジャーズはこう言った。「人生で大切なことは3つある。楽しむこと、世界を知ること、死なないこと」
家族全員が心身ともに健康であること。そのために家族への投資を惜しまないこと。家族への投資がなくなった時、何かが失われるという危機感を持つこと。
そして致命的な罪を犯さないこと。人を殺めない、詐欺を働かない、誰かに恨みを持たれるようなことをしない、トラブルに巻き込まれないこと。全うに生きよう。
②多くの成功と失敗
成功と失敗を通して人生を豊かにするには、そこから学ぶことが前提となる。成功と失敗を蓄積し、なぜ失敗しなぜ成功したのかを記録すること。その経験から多くを学ぶこと。
成功と失敗を省みること。まさにこのブログの目指すところだ。
③自己実現能力の会得
自己実現能力の会得に必要なもの、自己実現の対象となる目標と、そこに至るまでのノウハウの蓄積。常に目的意識を持ち、実現度合いを測る物差しを持つこと。
④やりがいのある仕事
やりがいのある仕事に出会うまで、トライアンドエラーを素早く繰り返すこと。出会えるまでとにかく継続する必要がある。自分のあるべき姿を探し続けよう。
⑤財産の構築
何が自分の財産かを明確にすること。そして構築した財産を失わないこと。
⑥⑦⑧
は前項目を満たすことが条件となる。
①~⑤までを満たした上での深い自己理解であり、深い自己理解の上で人生の目的を定め、目的をやりきることが達成感に繋がる。
だいぶ整理できた気がする。気がするだけで終わらないことがそもそもの前提だ。
再び人生に絶望しそうになったらこのページへ戻ってこよう。
以上