【日記】2014年「誕生日」

2014年 ××月××日日曜日

今年もこの日がやってきた。無事に生き続けられたようで何よりだが、去年とは打って変わって、この2014年、23歳という年は不運(?)の連続だった。数年にわたり結果を出し続けてきたが、今年は具体的なものを何も得られなかった。

1月は良かった。連結マスター企業結合マスターして5月突破も見えそうだった。
2月 テストやレポートが終わって気を抜きすぎた。スノボー行ったり地元に帰ってごろごろしたり、治験を受けたり、そして短答申し込みを忘れた。
3月 就活しようとエントリーするも落ちまくる。ちなみに2月の全経上級にも落ちた。そして生活リズムが崩壊し、Jと別れた。
4月 バイトを始める。運気は上がってきた。生活リズムを取り戻した。
5月 運気は良かった。経済学やワークショップでアカデミックな収穫があった。
6月 Nさんに連絡をするが彼氏がいた。しばらく寝込む。
7月 テスト勉強頑張ってフル単。
8月 イギリス留学 楽しかった。
9月 Mちゃんと4年ぶりの再会。バイクを破壊。
10月 イギリス留学とバイク破壊で財布がかつかつ。

得たものはあった。たくさんあった。方向性も決まった。見えない世界、知らない世界をいろいろと見ることができた。だが失ったものが多すぎる。それは何か?金と時間とやる気である。すべて23歳の俺にとって貴重すぎる財産である。それをまぁ惜しむことなく湯水のごとく労費しつくした。特に後半の4カ月! 毎年のことながら過去の日記を読み返した。あれだけ勉強しなければと言っていたのに、結局何もしなかった。ふざけているのか?2014年はもうあきらめた。明日はバイト、というか明後日から週3でバイトだ。2014年は2015年に最高のスタートダッシュを決めるための準備期間とする。準備はすでにしつつある。今日もした。ここ数年、自分なりにまじめにやってきたご褒美としてこの1年をとらえようと思う。

まじめな話、去年もそうだったのだが、書くことがあまりない。これまでの誕生日日記を振り返ってみると、9年、10年、11年あたりのものが読みごたえがあった。あの頃の空気感や自分が抱えていた悩みやイデオロギーをそのままリアルに思い出すことができた。読んでいて楽しかった。本当に、毎年日記がつまらなくなっている。なぜか?

伝えたい思いがない。書き残しておきたい感情、感動、情熱がない。それをひしひしと感じる。俺はつまらなくなってきている。手帳を付けるようになってから、書くという行為が習慣化され義務化されアウトプットが多くなった分、一つ一つの重みがなくなってしまったのだろうか?というか、文章が稚拙だ。前の感じの方が読んでいて面白い。

原因は何か?考えながら書いてない、それだ。考えながら書くと確かに良いものが書ける、だが時間がかかる。昔の日記と大して変わらない、あったこと思ったことを何も考えずただただ書く、女性的(というと誤解を与えかねないが、読むのは俺だけだから問題なかろう)な作業となりつつある。

じゃあ考えて書く。NさんからのLINEはやっぱり返ってこなかった。俺のささやかな妄想は寒冬を知らせる北風に吹かれ静かに消えていった。過去を顧みない子が10年も前の恋人の誕生日なんて覚えているはずもない。彼女は今しか見えない子なのだ。俺が最も苦手とする人間、いや嫌いな人間だ。9月、Nさんを誘って二人で飲みに行った。今はいい、でも結婚だけは取っておいてほしいとそう伝えた。俺はいつまででも待てると伝えた。あの子はきっと、その言葉をもう覚えていないのだろう。俺という存在さえ思い出すことなく、目の前の生活をただ生きているのだろう。俺も本当は気が付いている。俺が彼女に何を求めているのかを。彼女とは一緒にいられないことを。俺たちはあまりにも長い間、遠く離れすぎた。そして俺は一人で遠くへ来すぎてしまった。もはや彼女と俺の間に共通項など見いだせない。本当はわかっている。

でもこのやり方しか俺は知らない。どこかに拠り所がないとなぜか間違った方向へ進んでいるような気がしてならない。MちゃんからLINEがきた。あの9月のことを時々思い出す。あの時彼女が俺に向けてくれた好意と、お互いの心が触れ合った暖かさを。4年間、ずっと勘違いしていた。彼女は本当に普通の女の子なんだ。少し癖があるだけだ。Jからは村上春樹の本が送られてきた。封筒に書かれたメッセージを見ると、いろいろと考えてしまうところがある。もう俺はお前には戻れない、少なくとも今は。

結局女の話ばかりだらだらと1時間くらいかけて書いてしまった。というか、PCで書く日記の方が簡単に書き直せるから面白いのは当然と言えば当然な気もしてきた。24歳、どんな年にしたいか、いやどんな年にするか。19歳の誕生日の夜に自分自身に誓いを立ててから早5年…5年が過ぎた。かつて書き綴った文章を見ると、まるで今の自分があの時から一歩も前に進めていないんじゃないかという喪失感と焦りを感じる。そして、いやむしろ後ろへ進んでいるのではないかと不安になったりもする。

いずれにせよ、かつての自分が定めた挑戦の猶予まであと1年。どんな1年であろうと、生きていれば必ずそのデッドラインは訪れる。来年の今頃いったいどんな気分でこの文章を読んでいるのか。一体この先1年の俺は、1年後の俺にどんな世界を見せてくれるのか、そいつを楽しみにして、今日は眠るとしよう。

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この記事を書いた人

平成生まれのアラウンド・サーティーです。30歳を迎えるにあたって何かを変えなければという焦りからブログをはじめました。このブログを通じてこれまでの経験や学びを整理し、自己理解を深めたいと思っています。お気軽にコメントいただけますと励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

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