【知見】サウナでトリップする話

知見

私はサウナが好きだ。サウナ好きを通称「サウナー」と呼ぶ。中でも、サウナの真髄を極めし者を我々は「プロサウナー」と呼ぶ。
サウナの真髄、それは「究極の癒やし」である。今日はその究極の癒やしについてまとめたいと思う。

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【目的】究極の癒やしを求めて

私の地元は温泉が盛んで、商業施設や娯楽施設を合わせた数よりも、圧倒的に温泉施設が多い地域だった。小さい頃から父親に連れられ毎週温泉に行った。私は温泉が大好きになった。

温泉に行くと、父親は必ずサウナに入った。サウナで10分ほど汗を流し、水風呂に浸かり、露天風呂に置かれた椅子で熱を冷ます。このサイクルを3回繰り返した。私も一緒に入ってみたが、父親のように長い間サウナに入っていられるわけもなく、水風呂は冷たすぎて入ることができなかった。

私は早々に風呂を上がって、休憩所でテレビを見ながら父親が出てくるのを長いときで1時間くらい待った。そして父親が風呂から出てきて、お待たせと言ってジュースやアイスを買ってくれた。父親がそれほど時間をかけてまで行う

「サウナ→水風呂→休憩」

というサイクルにはきっとそれなりの理由があるのだろうと、私は幼心に思った。父親だけでなく、その他のおじさん達もサウナに入り同じサイクルを繰り返していた。大人だけが知る秘密の快楽がそこにあるように思えた。

中学生になると、私はサウナが好きになった。昔よりも長くサウナに入っていられるようになったからだ。サウナで熱に耐え、汗を流すことを
気持ちいい
と思うようになった。しかし水風呂には入らなかった。冷たすぎるからだ。私はサウナを出るとそのまま露天風呂のベンチへ行き、熱を冷ました。

熱に耐え汗を流して休憩するというサイクルには、運動後のような心地よさがあった。特に冬は露天で休憩するのが心地よかった。熱くなった体に、冷たい外気を吸い込み、それが熱い気管を通って吐き出されていく感覚がたまらなく気持ち良かった。私はおじさん達に混ざって、椅子に座って休憩したり、露天風呂の床に寝そべったりしてその快感を楽しんだ。私も大人の仲間入りをした気分だった。

そして私は高校生になり、保健体育の授業で疲労回復についてこんな話を聞いた。

「血管を膨張させて、収縮させる。この一連の流れにはマッサージ効果があります。血液の循環がよくなり筋肉披露の回復が期待できます。サウナに入って水風呂に浸かる、この流れを繰り返すことでも同様の効果を得られます」

私はハッとした。

世のおじさん達がサウナと水風呂を繰り返す理由はこれだったのか!!

さっさく私は実践してみた。

【結果】合法トリップ

サウナに入り、熱に耐え汗を流す。少し冷たいが我慢して水風呂に浸かる。そして露天のデッキチェアで横になって休憩する。すると私の体に不思議なことが起こった。

体が軽くなる感覚、というより中に浮く感覚、と同時にベンチに体が深く沈む感覚。神経は覚醒しているのに、体が運動を完全に停止した感覚。

なんだこれは!?いつもの気持ちよさと全然違う!

そして空が回り始める自分を中心に世界が歪んでゆく。私はまさにトランス状態に至った。

めちゃくちゃ気持ちいい!!

トランス状態は徐々に醒めていった。もう一回やってみよう。サウナに入る、水風呂に浸かる、露天で寝る…

きたきた、これこれ! めちゃくちゃ気持ちいい!! さっきのがたまたまじゃないんだ。おじさん達はこれをやってたのか!

【その後】プロサウナーとしての自覚

18歳になり親元を離れると、私はバイクに乗るようになった。バイクでの長距離運転はとにかく疲労がたまる。特に私のバイクはセパハンのスーパースポーツだったから、姿勢がつらいのだ。バイクで出かけた時は、必ず温泉や銭湯によった。

地元の友人Yとツーリングに出かけた時だった。私がサウナーであることを知っているYも、私に習ってサウナに入った。Yに「サウナの入り方」を聞かれた時、私は初めて人にサウナでのトランスを説明した。サウナに入り、水風呂に浸かり、休憩する。血管が拡張し、疲れた体に血が巡り、脳の毛細血管に酸素が送り込まれる。Yもサウナの魅力を理解した。

私はそれから、トランスを求めサウナに入り続けて10年が経った。そして先日何気なくAmazon Prime videoをみていると「サ道」なるドラマを見つけた。

サウナ好きとして見ておこうと思って見てみると、早速あの「トランス」の話になった。かつて私がYに教えたことと全く同じことを「サ道」は説いていた。「サ道」とはつまりトランスの手引きであった。すなわち、

「サウナ→水風呂→休憩」

のサイクルによって究極の癒やしを得る方法を解説するものだった。私は、今までの自分が間違っていなかったことに喜びを感じた。私のサウナの楽しみ方は正しかったのだ。サウナーとしての10年を認められた気がした。巷ではサウナでトランス状態に至ることを「ととのう」というらしい。

17歳にしてプロサウナーとしてデビューした私は、サウナで究極の癒やしを手に入れた。

以上

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この記事を書いた人

平成生まれのアラウンド・サーティーです。30歳を迎えるにあたって何かを変えなければという焦りからブログをはじめました。このブログを通じてこれまでの経験や学びを整理し、自己理解を深めたいと思っています。お気軽にコメントいただけますと励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。

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